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『貴方と踊るのに、理由は必要?』
『貴方を愛するのに、理由は必要?』
ウサギは尚も強気で、俺の事を必死になって煽り続ける。その情熱は、最近何処かで見たなぁと考えあぐねているうちに、そういえば以前の自分と重なる箇所があるということに気が付いた。
「君も、もしかして焦っているの?」
『そうやって聞くのは野暮よ』
ウサギは怒りを露わにしながら、もふもふな右腕で俺のお腹をパンチした。意外と痛い。
「ったく、仕方ないなぁ」と呟いて、俺はようやく重たい腰を持ち上げた。
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