プライド高い元ホスト事情②

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アラームの音で僕は、飛び起きた。 ペナルティは、まだ続いていたから急いで顔を洗いに洗顔場へ。 それと入れ違いに金田さんが帰ってきた。 酷く疲れきった顔。 一睡もしていないのか目の下にクマが薄ら広がっていた。 リビングに着くなり倒れるようにソファに寝そべる金田さん。 そこに炭さんも帰宅した。 炭 「…ぁ〜…風麻さんに酒注がれると無理に飲んでしまう……。…もう少し割って……ん?」 水を飲もうとキッチンに向かう途中でリビングを通る。 そこにソファにぐったりと横になる金田さんを見つけた。 炭さんは、声を掛ける。 炭 「…金田。…部屋で寝ろ。風邪引くぞ。」 金田さんは、少しうめき声のような返事をしたが、身体が動かない。 そこに僕が顔を洗い終わってリビングに来た。 空 「あ…炭さん、おはようございます。…ん?…金田さん…?」 ソファでぐったりしてる金田さんを見つけた僕。 炭 「……金田、部屋まで連れて行くからな…。」 炭さんが金田さんを起こそうとした時 金田「…ぃ…てぇ……。」 その言葉を聞いた僕。 炭 「…またか…?」 違う………。 空 「…炭さん。…このままここで寝かせておきましょう。…これ、掛けておけば風邪引きにくいと思います。」 僕は、自分が使っていたブランケットを金田さんに掛けた。 金田さんの足……ちょっと出るな…。 僕だと調度いいのに……。 空 「…金田さん…寒くないですか…?」 金田さんが少し目を開けた。 何か言った気がしたけど、ごもごもして聴き取れなかった。 僕は、また気付いてしまった。 金田さんのシャツから少しだけ見えた「痕」。 ………また付けられたんだ。 ……何で? 嫌そうなのに……。 辛そうなのに……。 炭 「……ハルは、誰にでも優しいな…。」 炭さんが僕に言った。 空 「炭さんだって、優しいですよ♪…皆の事、ちゃんと解ってますし、ご飯だって皆の分、作ってくれますし♪♪」 僕が笑顔で言うと炭さんが僕には、見えない目で見る。 炭 「……皆……か…。」 立ち上がりキッチンへ向かう炭さん。 炭 「……ハルは…いつか俺に恐怖感を抱くようになる…。」 僕は、炭さんが言った言葉の意味が理解出来なかった。 炭さんに対して僕が恐怖感を…? 初めて目にした炭さんは、確かに怖い印象があった。 ……でも、シェアハウスで暮らすようになって、炭さんの最初の時の印象と全く別ものだったから……。 ……炭さんって、何者なんだろう? 私生活が全く見えない。
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