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僕がペナルティの為、早めにシェアハウスを出て間もなく、金田さんが目を覚ました。
まだ身体中が痛み寝返りするのがやっとの状態。
梅野君が僕の部屋から出てリビングへ。
梅野「…そんな所で寝ないで下さい。…邪魔です。」
相変わらずの貶し方で金田さんに食いかかる。
金田「…うるせぇよ…秋は?友と帰って来てねぇの?」
梅野君は、金田さんの質問に答える。
梅野「…さっき、LINEに連絡が来て、秋さんと友さんは、夕方まで帰らないそうです。炭さんは、帰って来たみたいですね。…タバコの臭いするので。」
金田さんが額に手を当ててまた質問する。
金田「……チビハルは……?」
梅野君は、無表情のまま金田さんの質問に答える。
梅野「…朝早くに出ました。ペナルティだと思います。…いつもこの時間には、もう居ないので…。」
ヘッと吹き出すように笑う金田さん。
金田「…ペナルティ…ハッ。…楽しんでんじゃねぇの…?…ペナルティ…。」
その馬鹿にしたような金田さんの言葉に梅野君がキレ気味に突っかかる。
梅野「…ハルの親切を利用しないで下さいよ…!…貴方は、最低な男です…!」
そう言い捨て梅野君は、洗顔場へ向かった。
金田さんの性格上、絶対に言い返すか殴りかかって行く勢いなのに…。
何も言わず、動かない身体。
金田「…助けてなんて…死んでも言わねぇ……。……誰も…俺の言葉信じねぇから………フッ」
最後に含み笑いをした金田さん。
それは、諦めてるようにも感じているような含み笑いだった。
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