月明かりの下で

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「遠野くん……ありがとう。ほんとに、ありがと」 遠野くんは、送ってくれたことへのお礼だと受け取ったかもしれない。それでもいいと思った。 あの時ちゃんと話を聞いてくれたこと、たくさん気遣ってくれたこと。 それ以上に、あれから後も何一つ変わらず接してくれたこと。 そして何より、出会えたこと。 月明かりの下で軽く手を挙げた遠野くんは、いつになくかっこよかった。 -END-
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