白い虹

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憧れていた高校生活は……絵に書いたような青春。一致団結して何かを作り上げる、友情。 恋もして……制服デートもして……少女漫画かよって青山くんは笑ったけど、彼の協力無しでは無し得なかった。 伝統ある高校で、新たなイベントを立ち上げるのは一筋縄ではいかなかったけれど、父母会からの反対にも、学業で返した。 この年、伝統に一つ、新たな歴史が増えた。私は、塾へ通う日を減らし、図書室か、生徒会室で過ごしていた。 青山くんの手を取ったあの日から、絵に書いた青春を謳歌しながら……。 私は志望大学に合格した。通過点ではなく、人生において特別な高校生活を送りながら。
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