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唯織は目の前にいるオールバックを見つめていたが忽然と人物が居なくなった。
何処に行ったんだと周りを見渡しても、存在しない。唯織の背後からカタッと靴音が聞こえた。
透かさず、後ろを振り向く。真後ろにはオールバックが立っていた。背筋がぞっとする。
「お前・・・・・・」
隣の吸血鬼、別名『相棒』はオールバックに敵意を剥き出した。
「コイツは俺が先約だから悪いな、譲る訳はいかない」
オールバックも安々と手渡すつもりもないみたいだ。二人はお互いを睨み合った。
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