1 encounter

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リンは自己紹介のあと木の樽が小さくなったようなコップにジュースを注いだ。 盗賊っぽいコップをみて本当に盗賊団に入ったような気がした。 「いいか?俺達はこれから誓いをかわす。イーの昔住んでた国ではこうやって誓いを交して義兄弟になり、その国を変えていった奴らがいたんだって。」 「ちなみに俺らのコードネームも俺が昔住んでた国の言葉。」 確かによく見るとイーの服はこの辺の人たちが着ているような服ではなかった。 「どこの国?」 「言ってもわからないでしょ。どうせ。」 「またそういう言い方……よくないぞ!」 リンはイーにデコピンをする。 「痛っ。まじで許さない……」 と言って恨めしそうにリンを見る。 まるで二人は本物の兄弟のように見えた。 私はそんな二人を見て久しぶりに思いっきり笑った。 すると二人がマジマジと顔を見てきた。 「……なに。」 「アール。お前は笑ってたほうがいいな。」 「うん。俺もそう思う。」 と言って二人がうなずきあう。 「アールってさー、イーに似て目つき悪いよな。イーと目がすごく似てる。それに笑うとふにゃってなるのも似てるな!」 と言って笑い始めたので二人でリンをどつく。 「「目つきは生まれつき!!」」 と言ってハモったのでまたリンは笑い始めた。
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