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リンは自己紹介のあと木の樽が小さくなったようなコップにジュースを注いだ。
盗賊っぽいコップをみて本当に盗賊団に入ったような気がした。
「いいか?俺達はこれから誓いをかわす。イーの昔住んでた国ではこうやって誓いを交して義兄弟になり、その国を変えていった奴らがいたんだって。」
「ちなみに俺らのコードネームも俺が昔住んでた国の言葉。」
確かによく見るとイーの服はこの辺の人たちが着ているような服ではなかった。
「どこの国?」
「言ってもわからないでしょ。どうせ。」
「またそういう言い方……よくないぞ!」
リンはイーにデコピンをする。
「痛っ。まじで許さない……」
と言って恨めしそうにリンを見る。
まるで二人は本物の兄弟のように見えた。
私はそんな二人を見て久しぶりに思いっきり笑った。
すると二人がマジマジと顔を見てきた。
「……なに。」
「アール。お前は笑ってたほうがいいな。」
「うん。俺もそう思う。」
と言って二人がうなずきあう。
「アールってさー、イーに似て目つき悪いよな。イーと目がすごく似てる。それに笑うとふにゃってなるのも似てるな!」
と言って笑い始めたので二人でリンをどつく。
「「目つきは生まれつき!!」」
と言ってハモったのでまたリンは笑い始めた。
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