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『もしもし。ひろか??』と聞きなれた声がスマホから聞こえる……
『あっ・・。うん。ひろかだよ。』と少しホッとするひろか
『ひろか。あのさぁ・・。』と少しいつもと違う様子
『うん??どうしたの??』と聞き返す
『えっとさぁ。ひろかに話したいことがあるんだ。』と急に畏る
『何??怖いこと??』と不安になるひろか
『違うよっ!!あっと・・。電話ではちょっと・・。だから、会いたいんだけど・・。ダメかなぁ??』
えっ!?
『うん。いいよ。でも、奏音(かなと)東京だよね??』
『うん・・。そうなんだけど。会いに行くよ。』
えっ……
嘘…嬉しい……
『いいの??』と少しテイションが上がるひろか
『クスクス。うん。ひろかいつがいい??』とスマホから笑ってる声
懐かしい……
ずっとこんなんだったなぁ………
『お〜い。ひろか??聞こえてる??』
『あっ・・ごめん。ぼ〜っとしてた。』と慌てるひろか
『だよね。そうだと思った。ひろか。そっちではどう??』と急に話が変わる
『あっ!楽しいよっ!!』ととっさに応えるひろか
『クスクス。ひろかは相変わらずだなぁ。楽しいのは凄く伝わったよ。』と普通に会話する2人……
『あっ!ごめん・・・。えっと奏音・・。来週の土日なら空いてるよ。』
『おぉっ!じゃあ、2日とも空けておいて。』
えっ……
『2日間・・??』とハテナが飛ぶひろか
『あっ・・。2日間は無理??』と慌てる声
『いや。大丈夫だよ。何にもないから。』と必死に応えるひろか
『そっかぁ〜。じゃあ、その時間ちょうだい。』と楽しそうに話す奏音
『うん・・。わかった。』と頷きながら応えるひろか
『ひろか。』と急に真剣な声
『何??』
『いや。何も。じゃあ、来週な。』と明るくなる奏音
『わかった。・・あっ!!奏音っ!!』と慌てて呼び止める
『どうした??』と優しい声………
『身体に気をつけてね。』
『は〜い。わかったよ。いつもありがとう。』
『うん・・。いいよ。じゃあ、またね。』と笑顔になるひろか
『土曜日。急いで行くから。いつものとこで待ってろよ。』
あっ・・・
『わかった。待ってるね。』
そして、2人揃って電話を切る………
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