16人が本棚に入れています
本棚に追加
「アミ、私……、リョウ君と付き合うことになったの」
リョウ君と晴れて付き合うことになった次の日の朝。
私は親友のアミにそのことを報告していた。
アミはえくぼが目立つ可愛い女子で、家が近いこともあり、私とは昔からの親友だ。
最近は私とアミの身長差が十センチ以上あることもあって、姉妹に見られることもある。
「……ほんとに?」
アミは心から驚いた表情をしている。
当たり前だろう。
「うん。リョウ君から告白されて」
「そう、よかったね、ユウカ」
そう言ってアミはにっこりと微笑んだ。
私も「ありがとう」ととびっきりの笑顔を返した。
すると、アミが言った。
「お祝いしたいな。ユウカは今日の放課後空いてる?」
「空いてるよ……リョウ君のお誘いがなければ」
私はアミにそう言ったものの、リョウ君は今日、塾に行かなければならない日だと知っていた。
「そっか。じゃあ、空いてたら私の家で!」
「わかった。楽しみにしてるね!」
私はアミとにこにこ笑いあった。
最初のコメントを投稿しよう!