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「ほんとにそんなじゃねぇんだよ!」
私は力の限り拳をテーブルに叩きつける。晩御飯は私直々の要望で、職場から一駅行った先のやかましい居酒屋だ。周りはオッさんとビールとたこわさで溢れている。
「わかる? アレ照れ隠しじゃないの。マジで言ってんの。何で? なんで皆わかってくんないの? いじめなの?」
詰め寄る私に同期の明田は冷たい。
「キッパリ言わないからだよ。夜透子はいつもヘラヘラ〜ってしながら反論するからさ」
「気ぃつかってんだよ職場である手前ぇ!」
月岡さんだって上司だ。ペーペー社員の私が邪険に扱うことが何を意味するか。社会的死である。
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