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雑貨カフェひだまり開店です!
準備に何ヶ月もかけやっとお店ができた。仕事ってこんなにも大変だったっけ?
まぁ、そんなことは置いといて今日からカフェのOPENだ。どんな人が来るのか今から楽しみで仕方がない
しっかりとやって行けるのだろうかと、心配になるが困った時は誰かに聞けばいい。
「はよざいます」
「あぁ、おはよう。今日からオープンだからよろしくね」
挨拶しながら入ってきた成年は雪村 彼方君。この店で僕以外唯一の店員だ。準備期間に此処を見つけて雰囲気で気に入ってくれて働き手は居ないと言ったところ
「自分、今仕事探してて。良かったら此処で働かせてくれませんか?」
と。自ら志願してくれた。僕自身も人手が欲しかったし良かった。
っと、こんな事を言ってたら開店時間だ。
「彼方君。お店の看板外にお願いしていい?」
「はい」
作った看板を外に出し本格的に店がOPENした。
意気込んだのも束の間。1時間経っても2時間経ってもお客さんは来ない。
まぁ、そうだろうな。此処立地言い訳じゃないしと少し落ち込んでいると
カランカランッ
ドアが開く音
「いらっしゃいませ」
『席は何処でもいいのかな?』
聞かされては居たが驚いた。初めて来たお客さんは目が3つある妖怪だった。
「はい、何処でも大丈夫です」
緊張気味で答えると『済まないね、怖がらせてしまったかな?』と優しい声で気遣ってくれた。
「いえ、初めて貴方の様な方を見たので驚いてしまって。すいません」
『無理もないよ。普段は目にすることの無い存在だし。何より、住む世界が違うからね』
と、何処までも優しそうな方だった。
「あ、すいません。ご注文は如何なさいますか?」
『あぁ、お兄さんと話してると楽しくて忘れてたよ。コーヒーをホットで貰えるかい?』
「畏まりました。お持ちします」
彼は此処のコーヒーを美味しいと言ってくれるのだろうか。気に入ってくれるといいな。
そんな期待をしながらお客さんにコーヒーを出した。
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