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開店三日目
三日目は雨だった。一日目、二日目とはうって変わり空は暗く雨がしとしとと降っていた。
カランッ
音を立てて扉が開いた
「いらっしゃいませ。お好きなお席へどうぞ~」
来店したのは男性だった。
「ご注文はございますか?」
「あ、えと。アイスコーヒーを」
「畏まりました」
コーヒーを持っていくとその人は会釈をし、少し口をつけた
「おいしい」
「ほんとですか?良かったです」
そのたった一言が少しの自信になる。
「もし良かったら雑貨スペースもあるのでご自由にご覧下さい」
「ありがとうございます」
男の人はコーヒーを飲み本を読み、雑貨スペースを見て周り気に入ったものがあったらしくその商品を買って店をあとにした。
「ここに来る人今のところ皆さん良い方ですね」
「だね」
夜になると降っていた雨はやみあがり、空には星が綺麗に光っていた。
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