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『お前……この俺を本気にさせたら、生きてられねぇぞ!』
ガシッ…
『生きてられない……だと?この程度の鉄拳でその口を叩くか…身の程を知れ!』
ホークは今度はゼロ距離で波動を打たれたせいで岩に激突して激しく吐血して倒れた。
『ホーク!なんてことするんだ、ラグナテス!』
『怪力一つでこの俺に勝てると思うか?今のを見て怖じ気づかなかったことは称賛してやる。』
グググ……
『なっ…なんでオレが押し返されてるんだ!?』
『言ったはずだぞ、レーファン。私は冥府の主だ…故に影を操ることもできる。つまりだ…』
レーファンの影はなんとレーファンをしっかりと拘束し、そのまま圧迫した。
『お前の敵は私では無い…ならば、誰か……そう、お前の影そのものだ。』
『がぁぁぁぁぁぁぁ!』
レーファンは自分の影に敗れ、そのまま横たわった。
『落ち着いて話を聞いてください、ラグナテス殿!なぜ冥府の長である貴方がこの様な真似を?』
『決まっている……この世界そのものに対し…罰を下すのだ。お前たちは争い過ぎた、ならば…誰かがその罪に罰を下さねばならない。つまりだ…冥府の長であるこの私が直々にその役を買って出たのだ、まだ顔見知りである私が下すだけ良いと思え!』
ラグナテスは自らのローブの下に隠してあった翼を広げ、瘴気を振り撒いてそのまま全ての人々の膝をつかせた。
『よく聞け……今、三軍全てを静めた。今から三つ選択肢を与えてやる。良く考えて決めるがいい。』
『んだとぉ……この俺たちに、決断させろだとぉ!?』
『やはり、こうなる運命だったのか。』
「お、お許しください、ラグナテス様ぁ!」
『命乞いなど無意味だ、止めろ。ではまず一つ目だ…ここで蹂躙される。二つ目…今すぐ剣を納め、和解の道を取る。三つ目…私の判断に委ねる。さぁ…選べ、お前たちの未来をかけた選択だ、慎重にな。』
『……私たち天使一同は、罰を受ける身として貴方に選択を委ねます。』
『……へっ、だったら俺らは全員まとめて吹っ飛んだ方がましだ!』
「我々は天使様に同じです!」
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