#14

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#14

「えっと……、悠太に何か用ですか…?」 「あぁ、いや、君たち?訳ありって」 そう言ったその男の人は、さっきの男の人よりまた身長が高い。 話しかけられたから返事をしないと、と思ったのだが、ノートを忘れてしまった。 その為、理玖に話を進めてもらう。 『訳ありは君たちかって聞いてる』 「えっと、訳ありって、」 「いや、耳が聞こえへんのと声が出ぇへんのが入学式してくるって聞いたからな、君たちかなぁーって。」 「あぁ、そうですよ?」 理玖が返答した。 理玖は読唇術が使えるからノートが無くても喋ってる内容がわかる場合もある。
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