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だから、止めを刺すことにした。
あくまで冷静に、聞こえる最低限の声で、この話は終わりという合図を込めた言葉。
「軽蔑してるの自分でしょ。もっと勉強しなさい」
こうやって、内容自体の問答ではなく、こちらが一歩引いた目線で正論を提示すれば、既にパニック状態のパパには内容なんてどうでも良くなる。
ママに勝つか負けるか、それしかないのをママはわかっている。
そして、負けたくないがゆえに、ママの言葉を否定して突っぱねて、薄っぺらい威厳を保とうとすることも。
「勉強なんてしねぇ!どうせ治んねぇんだ!!」
案の定、捨て台詞を吐きながら自分の部屋に引っ込んだよね。
で、ママはパパの部屋に、この話の"一応の決着"をつけにいった。
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