11.不機嫌な修太郎さん*

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「あっ、やだ、しゅう、たろぉ、さんっ……」  思わず彼の名を呼びながら修太郎(しゅうたろう)さんに(いまし)められた両手を、(くう)をつかむようにギュッと握る。  修太郎さんは、私のそこが濡れていることを確認するように、愛液でぬるんだ双丘(そうきゅう)を亀裂に沿って何度も何度もなぞっていらっしゃる。 「んっ、あっ、ダメ……ッ」  布越しに彼の指が動くたび、下腹部からクチュックチュッ……と小さな水音が響いてきて、私は恥ずかしくてたまらなかった。 「日織さん、あまり声を出すと外に聞こえてしまいますよ?」  そうおっしゃる修太郎さんの声はどこか意地悪で。  私は、声を上げないように机に顔をうつ伏せて、じっとその快楽に耐えるしかなかった。 「今日はこのまま、気持ちよくしてさしあげましょう」
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