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「え、あのっ、そ、それは……」
ご冗談ですよね?と続けようとしたら、「本気ですよ?」と途中で言葉をさえぎられてしまった。
私は修太郎さんの言葉に、真っ赤になってうつむく。
「どっちも……イヤ……ですっ」
下を向いたまま小さくそう抗議の声を上げると、「それは却下します」とにべもなくて。
私は修太郎さんの視線から逃れたい一心で身を横たえていた机の上から降りると、乱れたままのスカートを整える。
急に立ち上がったのがいけなかったのか、瞬間トロリ……と、まるで残滓のように淫らな蜜が吐き出されて。
私はその感触に、思わず一瞬動きを止めてしまった。
「ほら、そのままでは仕事にならないでしょう?」
途端、修太郎さんに腕を引かれて、彼の胸元に抱き寄せられる。
「スカートに染みてしまう前に。……ね?」
耳元に息を吹き込むようにそうおっしゃる修太郎さんに、私はすがり付くようにして立ちながら、羞恥心で顔を上げることが出来なかった。
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