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「あの、修太郎さん……」
ややして、私を抱く修太郎さんの腕の力がほんの少し緩むのを感じた私は、恐る恐る彼から身体を離して、修太郎さんのお顔を見上げる。
そんな私の視線を受け止めてくださる修太郎さんの表情は、先ほどよりは幾分穏やかで。
「私、やはり下着を身につけたい、です……」
たとえ濡れていて心地悪かったとしても、履いていないよりは気持ち的にかなりマシな気がした。
そこまでは恥ずかしくて言えなかったけれど、多分私の言わんとしている意図は汲んでくださるはず。
そう思って彼の顔を見つめると、修太郎さんがほんの少し逡巡なさるような素振りをなさった。
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