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この期に及んでも、まだショーツを身につけないままに仕事をしろと言われてしまったらどうしようかと思いながら見つめ続けていたら、不安で視界がゆらゆらしてしまう。
「日織さん、下着をお履きになられたとしても……。今日は僕から離れず席にいてくださいますか?」
私と同じぐらい不安そうな顔をして、修太郎さんがそうおっしゃったとき、私は正直驚いてしまった。
「……修太郎さん、それってもしかして」
そのお顔を拝見して思ったことを口にしようとしたら、その言葉を遮るように、「はい。恐らく今、日織さんが思っていらっしゃるとおりです」とおっしゃるなり、顔を横むけてしまわれる。
私が思ったとおりだとしたら。
修太郎さんが私に下着を身に付けさせたくなかった理由は……私が恥ずかしがって席を余り立たなくなることを期待なさったから、ということになってしまう。
でもそれって……。
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