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『無事のお着き、ホッといたしました。
大好きな修太郎さんと、たくさんたくさん一緒にいられるように、私も一生懸命がんばります!』
タッチパネル上の文字の配置が覚えられていないので、短い文章なのにとても時間がかかってしまった。
修太郎さんへの返信なので、思い切り可愛らしくしたくて、絵文字をああでもない、こうでもないと吟味して、あちこちにちりばめる。
画面の上で、キラキラチカチカ小さな可愛い絵文字が踊る。“大好き”の後に、ハートの絵文字をつけては消し、つけては消し、を何度か繰り返してから、結局思い切って付けたままにする。
出来上がった文を照れながら読み返してから、私は「えいっ!」と掛け声をかけて送信ボタンを押した。
途端、ピョインというユニークな音がして、私が送ったメッセージが吹き出しになって修太郎さんのメッセージの下へ連なる。
「ショートメッセージってこんな感じなんですね」
誰にともなくつぶやくと、ふと思い立って、もう一度健二さんの連絡先を呼び出した。
『はじめまして。日織です。
このたび、携帯電話を持つことになりましたので、番号をお知らせいたします。
番号は――』
そこまで打ってから、お母様のために書いたメモを見ながら、自分の携帯番号を間違えないよう慎重に入力する。
本当は、番号なんて打ち込まなくても、送った時点で相手に私の番号が通知されるのだということを、この時の私はまだ知らなくて。
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