24.外泊のお誘い

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 かといって余り気合いが入りすぎた服装は逆に何だか恥ずかしいので、フリル付きのブラウスはやめて、フレンチスリーブになった白のTシャツを選びました。  それに、モノトーンのギンガムチェックのロングスカートを合わせてから鏡台の前に立つと、いつも市役所で着ているようなガーリーな雰囲気とは少し違う、スタイリッシュな私がそこにいました。  スカートが、私の身長には気持ち長めなので、厚底シューズで底上げして調整しよう、と思ってから、背が少し高くなるのは、長身の修太郎(しゅうたろう)さんのお顔にほんの少し近づけると思い至りました。 (わわわっ、なんかそれ、凄くいいのですっ!)  私は、修太郎さんとほんの少し距離を縮められた自分を想像して、一人嬉しくなりました。  靴と服は決まりました。  髪の毛はどうしようかな?と思って鏡台の前に座ってから……せっかくお風呂に入って、割とストレートにふわりと乾かせたので、それをいかしたいな、と思ってしまいました。 「余り大仰(おおぎょう)に飾り付けるのはやめておこうかな?」  そんな独り言をいって、結局、ゆるっとハーフアップにしてから、ネイビーのリボン型バレッタで留めるだけにとどめて、鏡の角度を変えて後ろをチェック。 「ん、余り気合いも入りすぎてなくていい感じなのですっ」  一人納得です。
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