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「――? 僕の顔に何かついてますか?」
わわわ、気づかれてしまいましたっ。
すぐ横にいらっしゃる修太郎さんにじっと見つめ返されて、私はタジタジです。
「す、すみませんっ! 何だか修太郎さんの雰囲気がいつもと違っていらっしゃるので、本当に修太郎さんかな?って不安になってしまいました……」
嘘は通用しない人なので、正直にお話するとクスクス笑われてしまいました。
「僕は……僕ですよ?」
そこで先程と同じように額に優しく口付けを落とされました。
その感触がいつも通りで、私はホッとして「はい、修太郎さんですね」と微笑み返すことができました。
さっきまで、初夜のことを考えてソワソワしていた心が、不思議と落ち着いてきて――。
私はやっぱり修太郎さんが大好きで、彼が与えてくださる言動のひとつひとつでコロコロと心が動いてしまうようです。
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