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「承知しました」
修太郎さんの、情欲を孕んだ熱い吐息が、承服の言葉とともに私の耳にかかります。
その感触にぞくっとして身を竦ませたのと、修太郎さんの左手が、Tシャツの裾から侵入してきたのとがほぼ同時で。
少しひんやりとした修太郎さんの掌が、脇腹を撫でるようにしながら上に這い上がってきます。
「ひ、……あっ、」
その感触に、ぶわりと全身に鳥肌が立って、それに呼応するように胸の先端がさらに硬くしこって服を押し上げます。
修太郎さんはじかに肌へ手を沿わせてはいらっしゃいますが、色付きの先は愚か、胸の膨らみにもまだ触れてはくださいません。
彼の手が今あるのは、私の右脇のあたりで。
「Tシャツ、脱がせますね?」
肌の上を焦らすように撫でながら、修太郎さんがそうおっしゃって……。
私は修太郎さんのその言葉に、全身がカーッと熱くなるのを感じました。
今ここで服を脱いでしまったら、下着を身につけていない胸が剥き出しになってしまいますっ!
修太郎さんに触っていただくことを期待して、はしたなくピンと張り詰めた胸を見られてしまうのはイヤです。
真っ暗闇ではないここで。
明度を落とした照明にも目が慣れてきたこの状態で。
修太郎さんにそんな風になった身体を暴かれてしまうと思ったら、途端、羞恥心で身体が震えました。
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