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「あ、あのっ、少し……待っ……――」
てください。
そう続けようとしたら、
「ねぇ、日織。先程、じかに触れて欲しいとおっしゃったのはどなたでしたっけ?」
まるで先は言わせないと言う風に、修太郎さんが声を被せていらっしゃいました。
「……で、でも、あの……」
それでもやっぱり待っていただきたくて、懸命に言い募ろうとした私に、「――頑張ってくださるんでしょう?」と、とどめを刺されてしまいました。
「…………は、い」
どうしても修太郎さんに敵わないと思った私は、力なくうなずきました。
修太郎さんはそんな私ににっこり微笑まれると、
「じゃあ僕に協力していただけますね? 身体、少し浮かせられますか?」
あくまでも私の意思で服を脱ぐのだと知らしめたいみたいに、そう、おっしゃいました。
修太郎さんの求めに応じて身体の角度を小さく変えながら、恥ずかしさで目端に涙が滲んでくるのを感じます。
修太郎さんは……時々とても意地悪で怖いのです……!
***
修太郎さんは、「汚れる前に下も脱いでおきましょうね?」と当たり前のようにおっしゃって、部屋着の短パンも私から剥ぎ取ってしまわれました。
それで、結局私は今、ベッドの上でショーツ一枚だけです――。
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