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「佳穂さん、お言葉を返すようですが、修太郎さんは私を支配なさったりなど、決してなさいません！ 昨日だって……私が痛いって言ったらすぐにやめてくださいましたしっ！ いついかなる時だってちゃんと私の意思を尊重してくださってますっ！」
思わずそう言って佳穂さんをキッ！と睨み付けたら、修太郎さんが慌てたように私をギュッと抱きしめていらして。
私は修太郎さんの胸に顔を押し当てられて、それ以上言葉を紡げなくてモゴモゴなりました。
もう！ 何で止めるんですかっ！
思いながら身じろいで修太郎さんを見上げたら、赤面していらして。
そこで私、初めてハッとしました。
ひゃーっ。私、今、頭に血が昇ってとんでもない告白をしてしまった気がしますっ。
で、でも、佳穂さんと健二さんには何のことかお分かりにならない……はず、です、よ……ね？
恐る恐るお二人を窺い見たら、佳穂さんも健二さんもビックリなさったように瞳を見開いていらして。
私に対して何と言ったらいいのか、考えあぐねておられるようにしか見えません。
わ、私、完全に詰んだ気がいたします……！
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