31.あなたに、キスのその先を〜第二夜〜*

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***  修太郎(しゅうたろう)さんの手が下に伸びてきて、そっと私の秘所に触れます。  下着とズボンを介していても、そこが汗だけではない湿り気を帯びているのが分かる気がして、私は修太郎さんにしがみつくようにして顔を隠しました。 「日織(ひおり)さんの身体、とても……熱いです」  修太郎さんが、吐息混じりにぽつりとつぶやかれます。 「……、んっ」  私は首筋にかかる彼の吐息にゾクッとして、首をすくめました。 「修太、郎さん、も……」  意識しなくても、下肢に触れる修太郎さんの熱を感じてしまって、私はもじもじします。  私に触れて、いつもは物静かな修太郎さんが、こんなにも男性として反応して下さるんだと思うと、身体の中心からキュン、とした何かがこみ上げてきます。  先ほど見たウェブページに、「子宮がうずく」という表現があったのですが、これがそういうことなのでしょうか。  好きな人に求められるのって、何て幸せなことなんだろう、と思いました。  私が、ほんの少し修太郎さんと触れ合うだけで恥ずかしいくらい濡れてきてしまうのも、修太郎さんからすれば……同じように愛しかったりなさるのでしょうか。
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