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私、たまに色々な感覚が他の方とズレていると言われるんですが、こういうところも……なのかも、知れません。
初めてのくせに……こんな誘うようなことを申し上げる女の子ってどうなんでしょう。
やはり……引かれてしまったりするのでしょうか。
はたとそう思い至って、急に怖くなってきました。
「修太郎さん、あのっ、わ……私っ、はしたなくて……すみませ……っ」
自分から服を脱いで、早く貴方のものにしてくださいとか……どう考えてもダメですよね……。
気がついた途端、顔から火が出そうに恥ずかしくなります。
今更服を手繰り寄せてもダメです、よ、ね……?
ひゃー。
私は顔を両手で覆うように隠して、縮こまりました。
恥ずかしくて修太郎さんのお顔、マトモに見られませんっ。
「日織……」
なのに修太郎さんったら私の頭を優しく撫でながら、名前を呼んでいらっしゃるのです。
そんなことされたら、無視できないじゃないですか……っ。
恐る恐る指の隙間を広げて彼を見つめると、修太郎さんが物凄く色っぽいお顔をなさっていて。
思わず私、彼に見惚れてしまいました。
やっぱり、修太郎さんは世界一素敵なのですっ!
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