31.あなたに、キスのその先を〜第二夜〜*

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 私、たまに色々な感覚が他の方とズレていると言われるんですが、こういうところも……なのかも、知れません。  初めてのくせに……こんな誘うようなことを申し上げる女の子ってどうなんでしょう。  やはり……引かれてしまったりするのでしょうか。  はたとそう思い至って、急に怖くなってきました。 「修太郎(しゅうたろう)さん、あのっ、わ……私っ、はしたなくて……すみませ……っ」  自分から服を脱いで、早く貴方のものにしてくださいとか……どう考えてもダメですよね……。  気がついた途端、顔から火が出そうに恥ずかしくなります。  今更服を手繰(たぐ)り寄せてもダメです、よ、ね……?  ひゃー。  私は顔を両手で覆うように隠して、縮こまりました。  恥ずかしくて修太郎さんのお顔、マトモに見られませんっ。 「日織(ひおり)……」  なのに修太郎さんったら私の頭を優しく撫でながら、名前を呼んでいらっしゃるのです。  そんなことされたら、無視できないじゃないですか……っ。  恐る恐る指の隙間を広げて彼を見つめると、修太郎さんが物凄く色っぽいお顔をなさっていて。  思わず私、彼に見惚れてしまいました。  やっぱり、修太郎さんは世界一素敵なのですっ!
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