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そのまま修太郎さんに寝室まで運ばれてベッドの上に下ろされた私は、いまから何が起こるのかを想像してギュッと目をつぶりました。
「僕は――どうやら思い違いをしていたようです」
ややして、ギシッと音がして……。横たえられた私の顔のすぐ両サイドに修太郎さんが腕を突かれた気配がしました。
マットレスのスプリングがたわんだ気配に恐る恐る目を開けると、すぐ眼前に修太郎さんのお顔があって――。
「しゅ、たろぉさ……?」
恐る恐る名前をつぶやいた私の唇を、そっと親指の腹で撫でていらした修太郎さんがおっしゃいました。
「あなたを何度もお風呂に入らせてしまうのは申し訳ないなと思っていたのですが――日織は違うことを考えていたんですね」
――もちろん、あなたが僕の部屋に入ったと同時に我慢できなくなるのはそういう掛け値なしに、ただ辛抱できないだけですけど……。
そう私の耳元で脳に直接吹き込むみたいに熱い吐息まじりに付け加えていらっしゃる修太郎さんは、すごく意地悪で……とってもとってもエッチな雰囲気なのですっ。
私はその声だけで全身がゾクッと粟立って、思わず下腹部がキュンとなりました。
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