2868人が本棚に入れています
本棚に追加
/481ページ
2人で夢中になって存分に互いの身体を求めあえば、確かにシーツは汚れてしまう。
日織は宿泊期間が済めば自宅に戻るからいいようなものだけれど、そこにそのまま修太郎を寝かせるなんて考えられないらしい。
だから、せっかく泊まりに来ても、雨降りだと仲良しをするのが躊躇われてしまうのだ、と溜め息を落とす。
だから、だったのだ。
日織が泊まりの際、やたらと天気予報を気にしたり、シーツをもう数枚買い足しましょうとか言っていたのは。
そのことに思い至るとあれもこれも全て合点がいって、修太郎は日織のことがますます愛しくてたまらなくなる。
でも、とその一方で修太郎は思った。
最初のコメントを投稿しよう!