◆私、まだまだなのですっ/スタ特より転載

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 2人で夢中になって存分に互いの身体を求めあえば、確かにシーツは汚れてしまう。  日織(ひおり)は宿泊期間が済めば自宅に戻るからいいようなものだけれど、そこにそのまま修太郎(しゅうたろう)を寝かせるなんて考えられないらしい。  だから、せっかく泊まりに来ても、雨降りだと仲良しをするのが躊躇(ためら)われてしまうのだ、と溜め息を落とす。  だから、だったのだ。  日織が泊まりの際、やたらと天気予報を気にしたり、シーツをもう数枚買い足しましょうとか言っていたのは。  そのことに思い至るとあれもこれも全て合点(がてん)がいって、修太郎は日織のことがますます愛しくてたまらなくなる。  でも、とその一方で修太郎は思った。
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