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先程まで糸のような雨が静かに降っていたはずなのに、2人の昂る気持ちに呼応したように、今や1メートル先も見えないような篠突く雨になっていた。
だけど日織はもう、雨のことなんて気にしていないみたいに、修太郎から与えられる快楽に夢中で。
そんな日織の甘い身体を貪りながら、
――こんなに雨が続いていたら、コインランドリーの乾燥機、全部使用中で空きがないかもしれないな。
ふとそんなことを思った修太郎だったけれど、それは日織には言わずにおこうと心に誓った。
END(2021/05/16)
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