◆私、まだまだなのですっ/スタ特より転載

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 先程まで糸のような雨が静かに降っていたはずなのに、2人の(たかぶ)る気持ちに呼応したように、今や1メートル先も見えないような篠突く雨になっていた。  だけど日織(ひおり)はもう、雨のことなんて気にしていないみたいに、修太郎(しゅうたろう)から与えられる快楽に夢中で。  そんな日織の甘い身体を(むさぼ)りながら、  ――こんなに雨が続いていたら、コインランドリーの乾燥機、全部使用中で空きがないかもしれないな。  ふとそんなことを思った修太郎だったけれど、それは日織には言わずにおこうと心に誓った。      END(2021/05/16)
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