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ぽやんとした甘えんぼ
「日織さん?」
日没間近の長く伸びた影を伴った日差しのもと、気が付けば自分のすぐ隣、日織がソファで修太郎の肩に頭を預けるようにしてスヤスヤと眠っていて、修太郎は「さてどうしたものか」と戸惑った。
このままここで寝かせておいたら、目覚めた時に身体のあちこちが痛くなってしまっているかも知れない。
それは可哀想だ。
彼女の身体を倒してしまわないよう気遣いながらそっと立ち上がると、修太郎は愛しい日織の愛らしい寝顔をすぐそばで見下ろした。
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