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「しゅう、たろぉさ、んっ。……それ、ヤ、……です。――恥ずかしい……の、ですっ」
ふるふると頭を振ってイヤイヤをして、どうにか口付けから逃れた私は、修太郎さんの名を呼びながら抗議の声を上げた。でもまるでそのタイミングに合わせたみたいに、修太郎さんの指先が私の胸の中心を布越しに爪弾いていらして――。
私は服の上からでも分かるくらい自分のそこが硬くしこっているのを感じた。
ほんの少し修太郎さんが肌に触れていらしただけで、切なさに体温が上がってしまう。それが何だか恥ずかしくて、照れて視線を逸らす私を見て、修太郎さんが嬉しそうに微笑まれる。
それを修太郎さんに見咎められたように刺激された途端、今まで感じたことのない刺激が身体を突き抜けて、その未知の快感に、私は思わず喉をのけぞらせて反応してしまう。
「ぃ、あンっ」
同時に、自分のものとは思えない、甘えたような悲鳴が口をついて……その声に驚いて一気に恥ずかしくなった。
余りの痴態に修太郎さんの顔をまともに見られなくて……私は顔を横向けたままギュッと下唇を噛んだ。
(い、今の……何?)
胸がドキドキと高鳴って、全身がブワッと熱を持ったみたいに火照っている。
経験したことのない感覚に、思わず身体を震わせると、刹那、下腹部からトロリと生温かいものが流れ出て下着を濡らしたのが分かった。
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