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(……っ!?)
感じると、女性は「濡れる」ものだということは、短大時代の友人たちから聞いて、知識としては持っていた。
けれど、今まで自らの身体ではそういうのを体験したことはなかったから……。そんなのは自分とは無縁の、遠い世界のことだと思っていた。
それなのに――。
(……どうしたらよいのでしょうっ?)
大好きな人にほんの少し胸に触れられただけ。
たったそれだけのことでこんなになってしまう自分が、とても淫らではしたない存在に思えた――。
こんなエッチな女の子だと修太郎さんに知られてしまったらと思うと、私は恥ずかしさに穴に隠れてしまいたくなる。
思わずギュッと太腿を閉じると、修太郎さんに気づかれませんように、と心の底から願った。
思わずギュッと太腿を閉じると、修太郎さんに気づかれませんように、と心の底から願った。
なのに。
「日織さん、すごく可愛いです……」
修太朗さんが意地悪く私の耳許に、吐息まじりの声音を吹き込んでいらしっしゃるから。
「あ、んっ……」
その声にさえ修太郎さんの男らしさを感じて身体がビクッと反応して、誘うような声が口をついてしまった。
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