俗物嫌い
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僕はそんな風だったから他の親戚の家でも馴染めたのは年下の従兄弟位なもので親戚の大人の誰にも懐かなかったが、母方の祖母にだけは親愛の情を向けていた。何故なら、僕はこの御祖母さんの家を訪れる度に御祖母さんが必ず、「けいちゃん、よく来たねえ。」と自分の事を満面笑顔で大歓迎してくれたし、「切れ長の眼をした大人しくて良い子だ。」とよく褒めてくれたからである。
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