いつかの

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そして僕はからっぽになった。 誰かを思うことで、日々が輝いていた。 それは一瞬のことだった。 必要以上に輝き、やがて燃え続けた炎は倍のスピードで劣化していく。 君にあけだいと買ったカバンも靴も、クローゼットに収まりきらなくなって、本棚の上に乗せ、キッチンまで溢れかえっている。 まだ足りない、もっと似合うものがあるはずなんだと女性もののバックと靴で埋まった部屋をあなたにいつ見せられるだろう。 月明かりが革のカバンに反射して、僕を照らした。
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