35人が本棚に入れています
本棚に追加
***
正直に言うと体調不良で助けてくれた丞を食うつもりだった。女性の格好は、単なる宴会で着付けられたものだ。
まさか女性に間違えられるとは思いも寄らなかった。
なんだか同じく秘密を明かした仲のような気分になったみたいだった。
美祐が『男』であること、丞が『童貞』を明かしたからだ。
せめて丞の卒業は、女性にしてあげようとした。だから、耳元で囁いたり目隠しをしながらオナニーで責めあげる。
半分は、丞と性行為がしたいと願ってしまう。まあ丞がノーマルでありそうだから仕方がない、と美祐はしょぼくれた。
今までタチの経験しかない美祐は、目の前にいる獲物に手が出せないのが歯がゆい。
「イキたいんでしょ?」
「う、うん」
わざとらしく雄から口を離して丞から欲しがるように強請らせる。手でも上下に揺らすのを止めない。
「ちゃんとお願いして?」
お願いを乞うのに大の大人が「でも・・・・・・」と逃げ腰になる丞。大の大人は美祐もそうだけれども。
「でもじゃないよ」
何度も丞を誘うが渋る姿に、さぁ、と背中を押すような気持ちで言う。
「おっ、お願い。イかせて」
ようやく渋るのをやめて性欲に従順となった丞。丞の従順な部分も可愛らしい。
最初のコメントを投稿しよう!