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早朝になるまで抱き合っていた丞と美祐。夜の軽い営みをしている途中から泣き出す丞を慰める美祐。
あまりのアホさとピュアさ。それと行為中のえろさに、ますます泣き顔が可愛く見えてしまう。
また会いたいなぁ・・・・・・バカだし可愛いし。
リビングのメモ書きにペラペラと書いた字で紙を切り取る。丞の傍に戻り、書いた紙を渡しながらこう言う。
「これ、俺の連絡先だから」と。
無事に美祐の連絡番号が書かれた紙を受け止める丞。受け取ってくれたことにより安堵した。
「へ?」
間抜けな顔をしながら、渡された紙と美祐を交互に見直す。
まだ理解が出来ない丞にクスリと笑う美祐。
相変わらず可愛いやつだ。
「携帯に入れといてね、また会いたいから」
丞の場合は、言葉に伝えないと伝わらないタイプだと察した。なに時代だよ、と言いたくなるようなむず痒い誘いゼリフを言った。
「あ、はい」
「それじゃあ」
今後とも会うことを了承してくれた丞。嬉しさのあまり美祐は、丞の髪の毛を優しく撫でた。
『あ、はい』だって・・・・・・ふっふふん。
上機嫌になった日はいつ頃だろうと考えながらホテルの廊下を歩いた。
END
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