童貞の✕✕✕

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 女性が手招きするように寝室へと連れてこられた。ゆらゆらと揺れる姿を見ている丞が「お水、居るかい?」と言いたくなった。  頷く女性を見て確認したのちに、キッチンから透明なグラスと蛇口をひねり、水を出した。  丞は、女性を見つめていると、吐き気や二日酔いにならないか心配になる。 「酔っちゃったね、丞さんも僕も」  なにを勘違いをしたのか女性は、丞まで酔ったことにされている。体調の不良がないか心配をしているだけなのにーーー  てか、僕? 僕っ子というやつなのかな。  そこは個人の自由として素通りをした。如何にも女性にしか見えない訳だから。  丞は水が入った透明なグラスを女性に渡す。  ごくんごくん、と音を鳴らしながら飲み干す女性。ぷはっ、と水を飲んだあとに声を出す。  大人しくおしとやかな印象とは違い、豪快な人だと知った。  女性に袖をクイッと丞は引っ張られてしまい、ベッドで女性を押し倒してしまった。 「あ、あわわわ、ごめんなさい」  女性の家で、ベッド上に女性を押し倒している丞。意気地無しの丞は、透かさず女性から離れようとした。  今にも逃げ出しそうな丞の服を掴み、引き止める女性はこう言う。 「ねぇ、ヤろ?」と。
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