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今になって思うと、世の中には信じられない事が山盛りだ。
心霊なんかは動画サイトに溢れてるけど、偽物も多いらしい。
UFOはどうなんだろう?
円盤が飛んできて目の前で『ワレワレハウチュウジンダ』とかやってくれたら信じるかも知れない。
日常生活においても、未だにどうしてテレビが映るのかを説明できない。
身の回りに溢れる便利な品々をどうやって作るかなんて考えた事もない。
そこにあって当たり前なわけだ。
スマホの活躍を昭和世代の誰が想像できたのだろう......
地球の歴史の中で、このちっぽけな人類の生き方は飛躍的に進化したが、それは同時に破滅に向かい突き進んでいるようにも思える。
人間は便利なものを手に入れすぎた。
有り余る力を持ちすぎたのだ。
ボタンひとつで世界が終焉を迎えるかも知れないから、核兵器を持つのはやめようなどと声を大にして訴えるのは、本当にその恐ろしさを理解している人だけで、学校帰りに新作のスイーツを頬張りながら便利なスマホに釘付け状態の女子高生が何を考えているかなど、俺が知る由もない。
というか、俺自身が自分の生活にいっぱいいっぱいで100年後の日本より来月の借金返済で首が石化したかのように回らない。
話が逸れた、もう一度言おう。
世の中には信じられない事がありすぎる。
ここはどこだ?
それから
俺は誰だ?
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