妖精とか精霊とか神獣とか

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「何かこの辺りは雰囲気が違うな」 「ああ、ここらは入ったらまずかったかもね」 いや、簡単に言うな。 「まずいとは?」 「確かこの辺りにグリフォンがいると聞いた事があるんだ」 ぐ、グリフォン? 「グリフォンて確か鷲と獅子を合体させてやたらとでかい魔獣、いや神獣って奴だろ?」 「良く知ってるね?」 ラノベでたまに出てくるから覚えたよ...... 「まあ、滅多に会えるものじゃないけど、縄張り意識が強いから見つかる前に逃げよう」 正解だな。 「あ、あの......ミスト様......」 ん? 「どうした?サクラ......」 「何かとてつもない魔力が近くに......」 魔力.......まさか...... 「人間共!何をしておる!」 その声と共に目の前に突然、そう何の前触れもなくそれは現れた。 「うわっ!」 「きゃっ!」 「えっ?ま、まさか......」 何がまさかなんだよっ!? 「フェンリル......」 アーサはそれを見て固まっている。 サクラも同様。 何だこのやたらとでかい犬、いや狼か? フェンリルって...... いや待て。 確かここらはグリフォンの縄張りじゃなかったのかよ? 「ほほぅ.....人間とエルフと獣人、銀狼か」 敵意は感じない、ていうかこの魔獣が本気を出したら確か国1つ滅びると......ラノベに書いてあったな。 「あ、あのフェンリル様......」 アーサ、度胸あるな。 「何だ、エルフ」 迫力満点だな。
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