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それだけじゃない。この人のに触れてみたくなる。こんな事を思ったのは生まれて初めてなのだ。
小波の音と共に漂う甘い予感が胸をあまやかに包んでいる。フアフアとした期待が胸一杯に広がっている。きっと、明日の朝は、彼の腕の中で目覚めている。そうであって欲しい。
姫野との今後を空想しながら、手を繋いだまま煌々と輝く満月を見上げていく。
しとやかな月の光が二人を包み込む綺麗な夜。二人は互いに求めるようにして口付けをかわしていたのだった。
おわり
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