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「ワタシ、カレーを落とした人を見つけ出したいのデス!そのためにはカレンの協力が必要不可欠デス!このカレーが本当の持ち主の元に戻った時、恩返しが終了するのデス」
違う違う!そんなのは恩返しって言わない!やはり呪いだ!何を言い出すのかこの妖精は!
あまりの衝撃に言葉を失う私に構わず妖精はしゃべり続ける。
「大丈夫デス。きっと持ち主は見つかりますヨー。明日から駅前でカレーの持ち主を探してクダサイ。大丈夫デス。カレンにはきちんと3食カレーを提供しマス!」
「ふざ……!」
「大丈夫デス。恩返しが済んだらワタシは消えマスカラ……」
妖精が寂しそうに微笑む。
いかん!だめだだめだ、この顔に騙されちゃいけない!
カレーの持ち主探しなんて恥ずかしすぎるし、第一そんな暇はないんだから!
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