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「これを、私が食べればいいの?」
「ハイ!妖精の恩返しデス!」
「……いただきます」
何が恩返しだよ、こんなの呪いじゃないかと思ったけど面倒なので黙って食べておく。
スプーンを握り、そっと一口。
「……!これはっ!」
「カレンの好きなカレーデス」
「うまい……!」
これはまさに私の好きなカレー!まさにバーモント!小さい頃から食べ慣れた甘い甘いバーモントカレー!!具の大きさ、量、全てにおいてパーフェクト!ここまで私の好みを当ててくるなんて、こいつ実は只者ではないな?そうか、これが妖精の能力……!伊達に空飛んでないんだな。
妖精に生暖かく見守られながら夢中で食べて完食してしまった。
「……ごちそうさまでした。妖精のカレー、美味しかったよ。他へ行ってもこれならみんな喜ぶね」
「ハハハ!カレンはおかしな事を言いマスネ。ワタシはこれからもずっとカレンに1日3食カレーを作り続けマスヨ」
「はああ?おまえ!話が違うじゃねえかよ!」
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