つめたいひと

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 ───助けてくれたお礼に、ひとつ教えてあげる。君、もうすぐ死ぬよ。  彼は透き通るような声でそう言って、冷たい瞳のまま微笑った。青みがかったその瞳の色を、多分俺は一生忘れることができないだろうと思った。
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