20人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
ああ、そうですか!
小学校の頃、クラスは違ったけど中学に入学した時に同じクラスになった女の子がいた。
中学は9クラスあり、約40名近くいたような気がする。
入学して間もない頃に『佳代ちゃん』という女の子と仲良くなった。いつでも佳代ちゃんと話していた………が、ある日の下校の時に
「佳代ちゃん帰ろ~」と言ったら
「ごめん、関さんが一緒に帰りたいって」
物凄い済まなそうに言ってきた。
「ああそうなんだ、いいよ~~~ぢゃね」
小学校でクラスは違うけど同じクラスになった子は『関』という女の子。
チラッと視線を佳代ちゃんに向けると…関さんがピッタリくっついて離れない。
私の視線に気づいたのか、振り返り『ふふん!』と鼻で笑った。
イケすかねぇ女!そう思った。
こゆ女の子は面倒だから、縁を切る!
ふと見ていると四六時中くっついているのが面白くなってきた。
まさに金魚の糞、ある日佳代ちゃんと遊ぶ約束を何度もドタキャンされたが原因は『関さん』が邪魔をしていたこと。
等々佳代ちゃんが怒りだし「今日は他の子と遊ぶから!」と断ったらしい。
翌日、学校に行くと小さくなって佳代ちゃんに謝っていた。
どうしてそこまで、くっついていたいのか?私には不思議でならなかったんだな……
元来群れをなす事を嫌う私。
(必死だなぁ)としか思えなかった。
余程、己に自信がないのか?はたまた依存だったのか?
高校は別々の学校だったから、たまたま駅で佳代ちゃんに出会った時に聞いてみた。
「今でも関さんと遊んでんの?」
「ああ、電話くるけど忙しいからって切っちゃうね~ホントは嫌だったんだよね。いつでも何処でもついてくるから、高校別々で良かったよ」
本音を聞いた。
「かつえにも、嫌な思いさせてごめん!」
「私は別に何とも思ってないから、大丈夫だよ(笑)」
「そう言ってくれると助かるよ」
「でもなんで、あんなにくっついてたんかねぇ?彼女妹いるから何かあるのかね?」
「どうなんだろ?妹さんの話し聞いた事ないんだよね」
佳代ちゃんも私と同じでサバサバしている。
久しぶりの会話で楽しかったなと思った。
「ぢゃ、またね」
「うん、またね」
最初のコメントを投稿しよう!