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夕焼けを見るといつも思い出す。
幼い頃、カズヤ君という遊び友達がいた。
カズヤ君の白い歯をむき出しにして、ニカッと笑う顔は今もよく覚えている。
凄く元気な子だった。
カズヤ君と遊ぶと、いっつも夕方まであっという間に時間が過ぎていた。
「そろそろ帰ってきなさーい」
夕焼け空にカズヤ君のお母さんの声が響くと、カズヤ君は悔しそうに地団駄を踏んだ。
「あー、もっと時間があればなー」
「また明日遊ぼうよ、カズヤ君」
「おう、約束だぞ。いっぱい遊ぼうぜ!!」
そう言ってカズヤ君はニカッと笑うのだ。
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