4-2.風使いを救う魔法

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どういうことか? 質問の意図は、どう演奏したかという 「じゃあどうすればいいんですか?俺は、楓先輩の演奏に合わせようと思って。」 「それはわかる。けど、琴の演奏をやれとは言ってないんだよ。」 「でも、そうするしかないじゃないですか!」 突破口はこれしかない。 そう思っていた。そのはずだった。 原因は、楓にあるのだから。 「いつまでも、楓先輩が引きずってるから演奏に支障が出てるんじゃないですか?だから俺が琴先輩の演奏を……」 「黙れ!」 図星を刺された楓が叫ぶ。 強い瞳で睨むが、震えている。 「楓先輩……少し、落ち着いてください。」 咄嗟に佳貴が窘める。 その声にハッとした楓は睨むのをやめた。 「悪い……。」 ボロボロになって、壊れそうな奏者から奏でられるのは、消え入るような音だった。
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