4-2.風使いを救う魔法

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俺が、楓先輩の憧れの奏者だった? 突然の告白に混乱する。 そう思うと、確かに全て合点がいく。 爽介を吹奏楽サークルに半ば無理やり入部させたのも、アンサンブルのメンバーにしたのも、琴が「楓をよろしく。」と言った理由も。 まだ、何を言われたのか、整理がつかないままの爽介が困惑していると、楓が 「おい」と声をかけた。 「楽譜、持ってるか?」 「あ、はい。」 「貸せ。」 爽介から楽譜を受け取る。 というよりも半ば強引に奪うようだった。 すると、楓はボールペンを取り出して、楽譜になにかを書き込んだ。 その様子に驚き、爽介は思わず制止する。 「ちょっと!何書いてるんですか!?」 「ん。」 ぶっきらぼうな声で何かを書き終えた楽譜を爽介に渡す。
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