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すぐさま、暖かい店内に戻る。
二十五日の営業が終わればクリスマスから新年への準備に真っ先に切り替わるのはこの店も同じことだ。
クリスマスツリーや店内の装飾品を片付けるとなると、いつもよりも閉店後の作業が多く、気が滅入る。
最も、二十六日に日付が変わってもクリスマス気分のお客様はすでに店の外。
終電もとうに無くなっているので歩いて家に帰るか、もしくはカラオケ等で朝を待つのであろう。
それでもクリスマスの装飾品を片付けた店内は、一層、大人の空間となった。
田舎から上京してようやく開くことができた店だ。
その時よりも、この店が纏う雰囲気は、しっとりとして、哀愁という言葉が似合うようになってきた。
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