4-3.オーバーラン

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佳貴達が乗った次の電車でターミナル駅まで向かう。 本線で夕方という事もあり少しばかり混んでいる。 その間に、二人の会話は一つもなかった。 できなかった。 十五分ほど電車に揺られてターミナル駅に着く。 そこまではよかった。 「はぁ?次の電車……一時間半後!?」 前便の列車は五分前に出たようだ。 恐らく佳貴たちはそれに乗ったのだろう。 ニアピンだった。 乗り換えのローカル線は次便までかなりの時間を要する。 普段なら一時間で来るはずだと思っていたが祝日ダイヤという存在をすっかり忘れていた。
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